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たとえば、チフス菌や麻疹(はしか)ウイルスの侵入を受けてチフスや麻疹にかかった人は、再び同じ病原体の侵入を受けても、今度は容易に発病しないようになります。これは、人がこれらの病原体に対して免疫ができたためです。 また、一度結核菌の感染を受けると、ツベルクリン反応が陽性になります。しかし結核菌の侵入を全く受けていない人では、ツベルクリン反応も陰性です。ツベルクリンは結核菌に由来する物質なので、つまり、一度結核菌の侵入を受けると、結核菌に対する反応のしかたが変わってくることになります。 要するに、病原体とか他の動物のたんぱく質というような、人のからだに異質の物体が体内に入ると、からだの反応能力が変わり、再度その物質が入ってきたとき、反応を示さなかったり(免疫)、逆に前には無反応だったものが、過敏性の反応を示したり(たとえばツベルクリン陽性)します。この変化した反応性をアレルギーと呼んだわけです。 しかし、今日ではもっと狭い意味で、アレルギーという言葉を使っています。すなわち、ピルケーが提唱したアレルギーは、免疫をも含めた広い意味でしたが、現在では、もっぱら、変化して過敏になった反応性をアレルギーといい、免疫とは別のものとしています。 |
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