嗅覚障害 においの感覚

副鼻腔炎 蓄膿症

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嗅覚障害
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 もともと人間のにおいの感覚は、ほかの動物に比べて劣っているものですが、嗅覚は味覚とともに生活の上に欠くことのできない、空気と食物とを監視する大切な働きをしています。
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 ガスのにおいがわからなければ、時には危険なことがあることを考えれば、その大切さが理解できることでしょう。そのほか、花や香水のにおいをかぐことは、生活にうるおいを与えます。日本には、昔から香道という、においをかいで楽しむという優雅な遊びすらあります。
 そうはいうものの、嗅覚の障害を訴える人は、鼻づまりなど、ほかの症状に比べると少ないのが実情のようです。しかし、風邪で一時的に鼻づまりが強く、食物のにおいがわからなくなると食欲がなくなることは、誰しも経験したことがあるでしょう。これはにおいの感覚が味覚に影響を与えるからです。
 
分類
 においの感覚の異状は、その原因から、呼吸性のものと神経性のものとに分けられます。
 呼吸性のものとは、鼻の中の粘膜がはれているために、においの物質(嗅素)がにおいの神経のあるところ(嗅部)にまで届かないために起こる異常です。このような異常は、副鼻腔炎(蓄膿症)や急性鼻炎、あるいは鼻のがんなど、鼻のつまる病気で起こります。
 これに比べ、神経性のものは、においをかぐ神経そのものが働かないために起こるもので、脳の病気やヒステリー、てんかん、神経衰弱などで起こります。また、呼吸性の障害が長く続くと、神経性の障害になることがあります。
 
治癒の見込み
 概していうと、呼吸性の障害は、その原因を取り除けば治る見込みがあります。たとえば、蓄膿症で起きたものであれば、手術や薬物療法で鼻の通りをよくすればよいわけですが、あまり長く放置したために神経まで痛んだものでは、たとえ手術をしても回復しないものだそうです。したがって、においの障害が起きたらなるべく早く専門医に診てもらい、原因を確かめて、それに対する的確な治療を受けることが大切です。
 神経性のものは、ヒステリーや神経衰弱など、もとの病気が治ればにおいの障害も自然になくなるものもありますが、脳の病気やにおいの神経が炎症を起こしたことによるもの(嗅神経炎)では回復は望めません。
 
罹患傾向
 においの障害を訴える人を統計的に見ると、性別や職業には関係がなく、思春期から30歳ごろまでの、一般に感覚が敏感な年代に多くみられます。これに比べて、60歳以上では生理的ににおいの感覚は鈍ってきているのですが、逆に異常を訴える人は意外に少ないようです。異常を訴える人の中で、鼻の所見が全く正常で、神経の方に原因があると考えられる人が半数以上を占めていることは驚きです。
 
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