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肝硬変症の症状としては肝細胞の働きが障害されて起こるものとして、手掌紅斑(手の親指や、小指の付け根のふくらんだ部分が斑点状に赤くなる)、くも状血管腫(腕、くび、肩あたりにみられる、小さなくものような血管拡張)、女性乳房(男性なのに乳房がふくらんでくる)などがあります。これらの症状は女性ホルモンのエストロジェンが肝臓で壊されないで血液中に増加するために起こる症状です。また肝臓がかたくなって血液の流れが悪くなるために、その上流の門脈に血液がたまり、門脈圧が亢進します。この門脈圧亢進症のために、脾腫(脾臓がはれて大きくなる)、腹壁静脈拡張(へそを中心にして、上下に分かれる)、食道静脈りゅう(食道を流れる静脈が拡張し、破れて血を吐いたり、黒色の便を排泄することが多い)、痔出血などがみられます。
また肝臓の組織が壊されて黄だんがあらわれることもありますが、一般に肝硬変で見られる黄だんは軽いものです。
このほか肝硬変では、肝細胞の障害のために血清たんぱく質が変化し、特にアルプミンの減少とホルモンの異常、および門脈亢進症のために腹水(腹腔内に水がたまる)があらわれることが多く、ひどい場合には腹部が蛙の腹のように大きくなります。
いっぽう、腸から吸収された分解産物、ことにアンモニアが肝臓で処理できずに、門脈から全身の静脈に直接流れ込んで、血液中のアンモニアが上昇して意識障害を起こし、ついには、意識がなくなってしまいます。(肝性昏睡)
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