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高血圧と生活環境
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 高血圧は遺伝に基づいて発病しますが、その多くは40歳ごろから血圧が上がるので、その間の生活環境によって大きく影響されます。ことに食事との関係は、公衆衛生学の立場からも強い関心がもたれています。
 食事が高血圧と密接な関係があることは、わが国で、昭和19年から22年ごろの食糧事情悪化の時期には、高血圧患者が実に2分の1に減少したことからも十分うなずけるものです。
 食事のうち、血圧の上昇に関係するものは、米のとり過ぎと食塩の取り過ぎです。
 
 ● 食塩と血圧
 食塩の取り過ぎが高血圧をひき起こすことは、動物実験でも臨床的にも証明されています。
 健康な人でも、1日30cの食塩をとれば血圧が少し上がり、高血圧患者の場合は、よりはっきり上がることが認められています。
 食塩の1日摂取量は、欧米人で平均10c、日本人で12cですが、高血圧の多発する東北地方では、25cになっているところもあります。
 食塩の成分のうち、血圧に関係するのはナトリウムイオンです。利尿降圧剤によって、腎臓からのナトリウム排泄を促進すると、血圧はさがりますので、この方法が高血圧の薬物療法の一つの柱になっています。
 

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