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反対に心臓が拡張したときには、血圧は低くなります。前者を最高血圧(最大血圧、収縮期血圧)、後者を最低血圧(最小血圧、拡張期血圧)といい、この最高血圧と最低血圧との差を脈圧といいます。 なお、最高血圧と最低血圧は、脈拍の1回ごとにみられます。血圧の高さは、心臓から遠くなるにしたがって低くなり、毛細血管では平均20_の圧になって脈圧がなくなります。つまり、脈を打たずに、一定の血圧で流れています。静脈ではさらにこれより低く、心臓と同じ高さにした肘静脈の圧は、7_以下です。
心臓の送血量 心臓から送り出される血液の量が多いと血圧が高くなります。激しい運動をすると血圧が上昇するのがその例です。 動脈内の全血液量 動脈内の血液量が増えると血圧が高くなります。 血液の粘稠度 血液の粘りけが高いと血圧もあがります。 動脈の弾力性 動脈が硬化して弾力性を失うと血圧は上昇します。 末梢血管の抵抗 動脈の先の方は無数に枝分かれしていますが、その枝分かれした終末の部分の血管が収縮すると、血流の抵抗が高まり、血圧が上昇します。寒いと血圧が上がるのは、この末梢血管が収縮するからです。 この5つの因子のいずれの一つに異常があっても、血圧の異常が起こります。一般に高血圧といわれるものは、以上のうち、末梢血管抵抗の増大が原因です。
30歳までは、ほぼこれと同じ数字が正常値です。20歳未満では、最高血圧で、年齢に90を加えた数字がほぼ正常値に近い数字を示します。40歳を超すと、老化現象という別の因子が加わるため厳密な意味での正常血圧は決めにくくなります。統計的に見ると、血圧が20歳代の血圧からあまり上昇しないで、年齢が進んでも最高血圧140_、最低血圧90_までにとどまっている人は、健康な生活と長命が約束されています。 ところで、高血圧とは、日を変えて数回はかった血圧が、いつも最高150_以上か、最低90_以上の場合をいいます。この定義は、統計的観察に基ずいて決められたもので、血圧140〜80_以下では、脳卒中を起こすことはきわめて少ないのに対し、150〜90_以上では、明瞭な差を持って脳卒中の罹患率が増えるからです。ただし、年齢が60歳を過ぎると、最高血圧150_を超える人が半数以上もあるので、60歳過ぎの人では、160_までを正常とする人もあります。(国際保健機構の定義)。
● 気温と血圧 気温は、血圧に著しい影響を及ぼします。高血圧患者の血圧は一般に夏に低く、冬季に高くなります。また、その日その日の気温とも密接な関係が見られます。 潜在高血圧の発見に使われるものに寒冷昇圧試験があります。これは摂氏40℃の水に一方の手を手首まで1分間入れ、その前後の血圧を毎分測定するものですが、正常の場合は、最高血圧が約30_上昇し、高血圧の遺伝負荷のある人は、約50_以上あがります。 このように手首を冷やしただけで血圧が上がるのですから、全身が寒さにふれる場合は、著しく血圧が上昇することになります。 ● 運動と血圧 運動も血圧に大きく影響します。血圧と血流との間には、血流が増えると血圧も上がるという比例関係があります。これからすると、運動をすると血流が盛んになりますから、血圧もそれに比例して上がるはずです。 しかし、実際には、運動時には末梢血管が拡張して血流抵抗が減少するため、そのわりにはあがりません。それでも、はげしい運動をするほど、心臓から出ていく血液量が多くなるので、それにしたがって血圧も高くなります。寒中水泳や冬山の登山などの最中は、寒さも加わるため、人により最高血圧は280_にもなります。 運動によって血圧が上昇しても、健康な人なら、暖かいところで安静をとると、5〜15分のうちに正常値に復します。しかし、高血圧の人は、さらに長い時間がたたないと運動前の血圧値に戻りません。 ● 精神状態と血圧 怒り、心痛、悩み、驚きといった感情中枢の興奮は血圧を上昇させます。この昇圧反応には個人差が著しく、ある人にとっては致命的な昇圧反応を起こすのに、ある人は何の反応も示さないということもあります。 高血圧と関係が深いのは、持続的な悩み、いつまでも心に引っかかって解決しない心痛です。訴訟や家庭内のトラブルなどがその代表的なものです。 スポンサードリンク |
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