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肺炎の経過
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 抗生物質のなかったころは、高熱が6〜8日続き、そのあと、急激におびただしい発汗とともに数時間で平熱まで下がり、急に全身症状も軽快するという特徴ある経過をとりました。

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 上記のことを「分利」といいますが、この分利の際に心臓衰弱が起こって、危険におちいる場合も少なくありませんでした。そのために、これに備えて強心剤があらかじめ用いられました。しかし近年ではペニシリンやその他の抗生物質による治療のおかげで、自然の分利を待たなくても、早い時期に発熱を止めることができるようになりました。
 ただ、熱が下がることと、肺の炎症のなおることとは、必ずしも一致しませんので、X線所見が著しくよくなるまでは、無理を避けなければなりません。通常、X線の陰影は3週間ぐらいのちに消失するようです。
 経過の異常なものとして、肺炎の病変が一つの肺葉から別の肺葉に動くことがありますが、これは遊走性肺炎と呼ばれ、重症になりやすいもののようです。抵抗力の弱い人や、病原菌の毒力の強い場合に多くみられるそうです。
 
食事
 高熱の出ている間は、胃腸の働きも衰えますので、消化の良い負担の少ない流動食、ないしは半流動食がよく、熱が下がり食欲も回復するにつれて、しだいに普通食に戻していきます。水分は、静脈内点滴注入などによっても供給されますが、飲むことができる場合は、口からも与えられます。

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