屈折異常 近視

遠視 乱視

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屈折異常
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 私たちが遠方をながめている時(無調節の状態)、遠方から来る平行線が正しく網膜に結像する場合、これを正視といいます。しかし屈折異常があると、遠方からの平行線が網膜上で正しく像を結ばないため、ものがぼやけて見えます。この屈折異常は、近視、遠視、乱視などに大別できます。 このような目の屈折状態を決定する要素には、角膜、水晶体の屈折力、前房の深さ、水晶体の厚さ、眼軸(眼球の直径)の長さなどがあります。このうち最も重要な要素は、角膜、水晶体の屈折力と眼軸の長さで、これらの三つの相互関係によって、正視、近視、遠視の区別が生じ、角膜のゆがみによって乱視が生じます。
 なお、老眼は調節力の低下によるもので、屈折異常ではありません。
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 ● 近視
 近視は、目の前方有限の距離にある一点から出る光が網膜に結像する状態、言い換えると、平行光線が網膜より前方に結像する状態をいいます。したがって近くのものはよく見えるが、遠くのものはぼやけて見えるようになります。たとえば黒板の字や映画の字幕が、近くに行けばはっきり見えるようなら、それは近視の証拠です。近視は目の屈折力が眼軸に比べて強過ぎるために起こる現象です。
 外界から眼球内に入る光線は、角膜、前房水、水晶体、硝子体の境界面で屈折されますが、屈折力は角膜がいちばん強く、このほか水晶体と、眼軸の長さが屈折を左右する要素となっています。
 ● 近視の種類
 近視には、眼軸が正常より長いために起こる軸性近視と、眼軸の長さは正常であるが、角膜や水晶体の屈折力が強過ぎるために起こる屈折性近視とを便宜上区別することもありますが、実際は両者の相対関係ですから、二つに分類することは不可能です。
このほか仮性近視(偽近視)という言葉が使われることがあります。
 
軸性近視
 ふつうよくみられる近視は軸性近視で、特に度の強い近視は大部分が軸性です。軸性近視は、しばしば遺伝的な要素が大きく関係しますが、眼軸の延長する原因は不明です。小学校低学年よりすでに近視による視力障害を訴え、25歳ごろでその進行を続けるものもあります。
 眼軸の長さはふつう24_ぐらいですが、強度の近視になるとこれよりも5〜6_も長くなるので眼球がかなり飛び出して見えるようになります。反対に遠視では眼軸が短くなるために眼球が引っ込んで見えます。
 
屈折性近視
 角膜の湾曲が強いとき、水晶体が前方に転位したとき(水晶体脱臼)、水晶体の屈折力が増加したとき(白内障の初期)、および虹彩炎の時などにみられる近視です。しかし、角膜や水晶体の形や眼軸の長さには個人差が大きく、軸性と屈折性とはっきり区別することはほとんど不可能なことで、これらのバランスが崩れて屈折異常になると考えるのが妥当です。
 仮性近視(偽近視)
 若年者が長時間、目を近づけて読書をしたり、書き物をしたりしていると、毛様筋(水晶体を調節する筋)が疲れるために調節能力が低下し、水晶体がふくらんだままになって近視状態になります。これが仮性近視です。これは一時的な状態で、目を近づけてものを見ることをやめれば元に戻ります。しかしこの状態が長く続くと、しだいに毛様体筋の変性が起こり、本物の屈折性近視になってしまうという説もあります。いっぽう、角膜や水晶体の曲率や眼軸の長さには、遺伝的なものが大きく関係していて、これに環境的な要因も加わって近視が発生するのであって、仮性近視などは存在せず、いくら軽度でも近視は近視で、もともとその要素があるとする説もあります。


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