内分泌の病気 尿崩症の原因と症状

抗利尿ホルモンの減少 腎硬化症


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尿崩症の原因と症状
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 尿は、腎臓の糸球体という部分でつくられますが、その量は1日に150gにも及びます。これは体重の3倍もの量ですが、正常の場合、その98〜99%は、腎臓の中の尿細管という部分で再び吸収されるため、尿は濃縮されて排出されます。この水分の再吸収を調節しているのが、抗利尿ホルモンです。したがって、抗利尿ホルモンの分泌低下が起こると、糸球体でつくられた尿は、じゅうぶんに濃縮されずに体外に排泄されることになります。
 抗利尿ホルモンの分泌が低下する原因は、下垂体後葉の炎症や腫瘍によるよりも、多くは、頭部外傷、脳腫瘍、脳炎、結核、白血病、放線菌症、先天性梅毒などのよる視床下部の変化にあります。
 下垂体後葉にも、視床下部にも変化が見当たらないにもかかわらず、抗利尿ホルモンのの分泌が低下し、尿崩症をおこすことがあります。
 尿崩症以外でも、多尿の起こることはあります。多量の水を飲んだあとや腎硬化症の初期、浮腫(むくみ)や胸水もしくは腹水の引き際、濃度の高い塩類注射のあとなどですが、尿崩症の場合は、抗利尿ホルモンを注射することによって、多尿が改善される点が特徴のようです。
 
● 症状
 人間の1日の尿量は、気温、飲水量、個人差などによって、多少の変動はありますが、ふつう、成人で0.8〜1gです。ところが、この病気になると、1日に10gにもなります。その結果、のどの渇きを訴えて、大量の水を飲むようになります。尿の色は、ほとんど無色透明に近くなります。
 大量の水分が尿中に失われますから、汗をかかず、皮膚は乾燥します。また、尿中に失われる体温を取り戻すため、新陳代謝は高まっています。

 
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