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自己免疫の原因
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 自己抗体と自己免疫で述べたような奇妙な免疫現象が起こるのは、一つには、生体内の抗体をつくる細胞が、自分のからだに本来あるものと、外部から来た異物とを見極める能力を失ってしまっている可能性が考えられます。
 また、さらには、紫外線、高熱、細菌毒素などによって、本来のからだの構成物が多少変質して異種となり、それに対する抗体がまずつくられる、ところがその抗体は、変質した構造物の構造と似ている変質していない構造物とを区別できず、変質していない方にも働いて障害してしまう、ということも考えられます。 この考え方は、日光にあたると、エリテマトーデスの発疹があらわれるなどの事実ともあいます。

 また、一つの抗体に対して、いくつかの抗原が反応するという、胸痛抗原ということも考えられています。これはリウマチ熱の場合にあてはまります。リウマチ熱にみられるASL=Oという抗体は、外部から侵入した溶連菌の出す毒素に対抗する有用な抗体です。しかも溶連菌のどこかに人間の心筋と、抗原としての性質がよく似ている部分があるらしく、そのため溶連菌が体内に侵入すると、その毒素を排除しようとして作られる抗体が心筋にも作用します。つまり溶連菌と心筋に共通抗原としての性質があるため、自己抗体である抗心筋抗体も出現し、これが心臓に害を与えることになるのです。

 
 

 
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