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代謝異常


 私たちが生命を維持し成長していくためには、エネルギーやからだの成分を作りだしていかなければなりません。このため、絶えず外界から栄養物を取り入れ、これから必要なからだの成分を合成する一方、これらの栄養物やからだの成分を分解して、エネルギーを作りだします。

 同時に、これに伴って生じた不要物は、からだの外の捨てられます。つまり、私たちのからだは、外見上はいつも一定しているもののように見えても、実は、からだを作っているいろいろな成分は、絶えず少しずつこわれ、そのあとを体外から入った新しい物質が補充しているのです。
 
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 このような仕組みが代謝といわれているもので、物質代謝とか新陳代謝と呼ばれることもあります。

 ● 代謝を支えるもの
 代謝が満足に行われるためには、体外から必要な栄養素を取り入れなければなりません。からだに必要な栄養素には、糖分、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル(カルシウムやリンなど)、それに水があります。

 このうち、糖分と脂肪は、おもに体内で分解(酸化)されて、エネルギーを作り出す原料となります。たんぱく質もエネルギー源として使われますが、大部分はからだの成分を作るために使われます。

 カルシウムやリンなどのミネラルは、骨などを作るうえになくてはならないものです。

 ビタミンも、体内で代謝を円滑に進めるために欠くことのできないものです。わずかな量で足りますが、ホルモンと違い体内で作ることはできないので、必ず体外から取り入れる必要があります。

 水は、からだの成分の半分以上を占め、また毎日大量に体外に排出されるので、大量に取り入れなければなりません。

 ● 代謝を調節するもの
 これらの栄養素をからだの成分に合成したり、分解してエネルギーを作り出しているもの、つまり、代謝が規則正しく行われるように調節しているものに、酸素、酵素、ホルモンなどがあります。

 酸素は、からだの中で糖分や脂肪を酸化してエネルギーを作り出すうえに必要なものです。酸素は、肺から取り入れられ、血液によって体のあらゆる部分に運ばれて利用されます。

 酸素にはたくさんの種類があり、代謝の過程で、いろいろな物質が分解されてり、合成されたりする反応に関係していて、代謝を円滑に進めています。ホルモンは、からだの各部にある内分泌腺から分泌され、血液によって各組織に運ばれますが、きわめてわずかの量で代謝を調節する働きをしています。そのほか代謝は、直接または間接に自律神経の支配を受けています。

 ● 代謝の異常
 代謝の過程のどこかで異常が起こると、病気が発生することになります。これが代謝性疾患(代謝病)と呼ばれるものです。代謝の仕組みはきわめて複雑で、多くに物質が関係しているため、異常の種類もさまざまです。

 代謝性疾患の代表的なものには、糖尿病、痛風などがあり、また、ビタミン類の欠乏によって起こる各種の障害も、代謝性疾患の一つといえます。

 また正常な代謝を営むのに必要な酵素が、生まれつき欠けているために起こる代謝性疾患(先天性代謝異常)もあります。
 
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