腸の病気 鼠径ヘルニア(脱腸)

脱腸 ヘルニアの原因


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鼠径ヘルニア(脱腸)
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 もも(大腿)のつけねに近い部分(鼠径部)に脱出するヘルニアを総称して鼠径ヘルニアといいます。俗に脱腸というのはこのことで、小児外科で最も多い病気の一つです。
 性別では、男女比は2対1から5対1で、圧倒的に男性に多くみられます。
 
● 原因
 鼠径ヘルニアは大部分が先天性のものです。睾丸は胎生初期には第三腰椎の高さの腹膜後組織にありますが、胎生2か月ごろから下降し始め、胎生7カ月ころには鼠径部の腹壁の裂隙(鼠径管)を通過して陰嚢底に達します。この際、腹膜の突起を伴って下降しますが、この突起は出生時には約半数が閉鎖しています。出生時に閉鎖しきれない場合でも、内腔はごく狭いのがふつうですが、体質的原因や腹圧などの誘因が加わると、腸管などの内臓がこの中に脱出しやすくなり、ヘルニアとなります。
 女性では、男性の睾丸に相当する卵巣は、骨盤内にとどまりますが、腹膜鞘状突起は睾丸と同じように形成され、ヘルニアが発生します。
 鞘状突起がいったん完全に閉鎖したあとで、鼠径管部の結合組織系の抵抗が弱くなったり、腹圧が亢進したりすることによって発生したヘルニアが後天性鼠径ヘルニアです。
 先天性ヘルニアの原因は不明です。双生児の一人がヘルニアになると、他の一人にもまもなくヘルニアがあらわれたり、患者の近縁にヘルニアの人がいるなど家族内発生の傾向がみられます。
 後天性の原因としては、妊娠、肥満、老化などによる腹壁の弱化、あるいはせきの発作、排尿障害、便秘、重労働などによる腹腔内圧の亢進があげられます。しかし、これらの誘因は日常生活上、ある程度避けられませんので、実際的意義は大きくありません。


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