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肛門周囲の粘膜下には、静脈叢(細い静脈が網の目のように集まっているもの)が発達していますが、この部分にうっ血が起こると、血管が拡張して、静脈瘤を作ることがあります。これが大きくなると、粘膜の表面がいぼやこぶのように膨れ上がってきます。これが痔核で、俗にいぼ痔と呼ばれるものです。一般に痔といわれているものの大部分は、この痔核を指しています。
痔核は、排便の際に肛門が痛む、出血する、あるいははれものを触れるといった症状を伴うもので、誰でも簡単に診断がつきます。恥ずかしい場所だからということで、病院に行かないで済ませてしまう人もいますので、その数を含めれば非常に多い病気です。
罹患傾向としては、青年から壮年層の、比較的男性に多くみられます。職業的には、座業、たとえば自動車の運転手のように終日座ったり腰かけたままの生活をしている人に多いという傾向があります。女性では、妊娠後期に発生することもあります。また腰を暖める老人にもしばしばみられるそうです。
● 日常生活への影響
軽い場合には生活にそれほど支障をきたすことはありません。しかし、重くなってくると、痛みがひどくなり、痔核が肛門外に飛び出してきて周囲を汚したり、排便時以外にも出血して下着を汚すことがあって、非常に困るものです。
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