@ 感染症の減少と交通事故の増加
従来、わが国の乳幼児の死因の首位を占めていた、肺炎・消化不良症・赤痢・疫痢などの感染症は大きく後退し、近年ではこれに変わって、交通事故をはじめとする不慮の事故が増えてきている。
● 公衆衛生状態の改善、生活の向上、保健指導の普及、治療薬の進歩などによって感染症が減少したのに対して、人口の都市集中化などが交通事故の増加をまねく原因となったものであろう。
A 増えてきた病気
近年の医学の発達にもかかわらず、むしろ増加の傾向さえあらわれているいくつかの病気がある。先天性奇形・体質およびアレルギー性疾患・がん・血液病などの多くがそれである。また、急性病は減ったが、心臓病・腎臓病・リウマチ熱などの慢性病にかかる子どもが増えてきている。
B 精神身体病の問題
生活の都市化や家族制度の変化にともなって、1世帯当たりの子どもの数は減ってきている。この結果として、子どもに対するおとなの過保護や溺愛が子どもの心身の働きのバランスを失わせて、いろいろな精神身体病がみられるようになった。
● 精神薄弱・肢体不自由児・盲聾?児のほか、保護を必要とする子どもらに対する社会的な保護や指導は、現在なお、満足できる状態ではなく、今後の積極的な対策が望まれている。
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